予防接種
予防接種
生後2か月から予防接種がスタートします。予防接種は、数が多く接種間隔も複雑でスケジュールがわかりづらいと思います。当院では、予防接種のスケジュールをわかりやすくご案内しますのでご安心ください。年齢ごとの一般的な予防接種スケジュールと予防接種スケジュールの表を載せてありますので、これらを参考にして予防接種の予約をお取りください。
打ち忘れた予防接種でも、スケジュールを組み直して打つことが可能な場合がありますので、ご相談ください。予防接種のことでご不明な点や心配なことがございましたら、お問合せください。
2か月 | 五種混合・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルス(1価、5価) |
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3か月 | 五種混合・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルス(1価、5価) |
4か月 | 五種混合・肺炎球菌・ロタウイルス(5価) |
5か月 | BCG |
7〜8か月 | B型肝炎 |
1歳 | ヒブ・肺炎球菌・四種混合(五種混合)・MR(麻疹・風疹)・水痘(2回)・おたふくかぜ |
3歳 | 日本脳炎(2回) |
4歳 | 日本脳炎 |
年長 | MR(麻疹・風疹)・おたふくかぜ・3種混合(DPT)・ポリオ |
9歳 | 日本脳炎 |
11歳 | 2種混合(DT)または3種混合(自費) |
中学1年生 | HPV(ヒトパピローマウイルス) |
ワクチン名 | 金額(税込) | 備考 |
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インフルエンザ | 3,000円 | |
B型肝炎 | 4,500円 | |
おたふく | 5,000円 | |
三種混合 | 3,500円 | |
ポリオ | 8,000円 |
37.5度以上の発熱がある場合や明らかに具合が悪い場合は、接種ができません。咳や鼻水などがみられる場合は、症状が軽度であれば接種できます。風邪が治ってからのほうが望ましいですが、症状が長引く場合は接種の機会がなくなってしまいますので、接種を希望される場合はご相談ください。
同時接種は安全に行うことができます。複数のワクチンを同時に接種してもワクチンによる副反応の割合は増えません。また、同時接種によりワクチンの効果が落ちることもありません。同時接種をすることで、より早期にワクチンを接種することができる、クリニックに行く回数が減る、などのメリットがあります。
接種後30分間は、急なアレルギー反応が出ないか注意してください。接種当日〜翌日に熱が出ることがあります。1日ほどで下がることが多いので、元気であれば様子を見ていただいて構いません。長引く場合や症状が心配な場合はご相談ください。接種当日は、はげしい運動を避けてください。お風呂は普段どおり入っても大丈夫です。
生後2か月から開始。3~8週間隔で3回接種します。7か月以上後に4回目を追加接種して完了です。5歳未満は公費負担(無料)です。
乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。
生後2か月から開始。3~8週間隔で3回接種します。2か月以上後、標準的には1歳から1歳半に4回目を接種して完了です。5歳未満は公費(無料)です。
乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。
生後2か月から開始。3~8週間隔で3回接種します。6か月以上後、標準的には1年から1年6か月後に4回目を追加します。7歳6か月までに完了するようにしましょう。
4種とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを指します。ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。
1歳までに接種します。ヒブ、肺炎球菌、4種混合の接種がひと段落する生後5か月以降に接種することが多いです。
結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。
1歳から2歳に初回接種をします。2期は小学校入学前の1年間に行います。
麻疹は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。
1歳から3歳までに2回接種をします。2回目は初回から3か月以上、標準的には6か月から1年あけます。
みずぼうそうとも呼ばれるウィルス感染です。全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることもあります。帯状疱疹も同じウィルスが原因で発症します。
生後6か月から7歳半まで接種可能です。標準的には3歳で2回(1~4週間隔)、その後に6か月以上あけて4歳頃に1回接種します。9~12歳に第2期の接種を追加します。
蚊が媒介する日本脳炎ウィルスの感染で、急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な疾患です。日本での発症はきわめて稀ですが、東南アジアなどで流行があります。
11歳以上13歳未満に1回接種します。
4種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。
ロタリックス(1価)は生後24週までに2回、ロタテック(5価)は生後32週までに3回、生ワクチンを飲みます。初回は14週までに始めて、4週以上あけます。
ロタウィルスは乳児の胃腸炎を起こす代表的なウィルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。胃腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。
生後2か月から接種できます。初回から4週以上あけて2回目、さらに20~24週あけて3回目が標準的な方法です。
代表的な肝炎を起こすウィルスです。感染がつづくと慢性肝炎、肝硬変や肝がんになることもあります。
1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められています。
ムンプスウィルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎など重い合併症もあります。